あらすじ(ネタバレあり)
19世紀ロシア貴族社会。才色兼備で既婚のアンナ・カレーニナは、軍人ヴロンスキーと情熱的な恋に落ちる。夫カレーニンは離婚を拒否し、アンナはヴロンスキーの子を産み、社交界から追放される。
アンナとヴロンスキーはイタリアへ逃げるが、アンナは息子セリョーザへの愛着と社会的孤立の苦しみから精神が不安定になる。ヴロンスキーへの嫉妬と疑念が膨らみ、二人の関係は険悪になる。
アンナはヴロンスキーが自分を愛さなくなったと確信し、彼への当てつけとして列車に飛び込んで自殺する。
一方、並行して描かれるレーヴィンとキティの物語は対照的に幸福な結末を迎える。農村での素朴な労働に生きがいを見出したレーヴィンは、神の存在を感じ取り、家族とともに平和な生を送る。
読みどころ
- アンナとレーヴィン、二つの恋愛・人生観の対比構造
- 嫉妬の心理描写の圧倒的なリアリティ
- 列車のモチーフが冒頭から結末まで死の予兆として機能する