あらすじ(ネタバレあり)
作家志望のサル・パラダイス(カーヴァック自身がモデル)は、熱狂的で破滅的な魅力を持つディーン・モリアーティと出会い、アメリカ横断の旅を繰り返す。
二人は車を飛ばし、ジャズを聴き、女性と寝て、アルコールに溺れる。ディーンはあらゆる女性を孕ませ、何度も結婚と離婚を繰り返す。サルはその混沌の傍観者でありながら引き込まれていく。
メキシコへの最後の旅で、サルは重篤な赤痢になる。苦しむサルを残して、ディーンは「急用がある」と言ってニューヨークに帰ってしまう。
物語はサルがニューヨークで新しいガールフレンドと一緒にいるところに、ボロボロになったディーンが現れる場面で終わる。サルは「またいつか」と言いながら、ディーンを見送ることなく去る。夕暮れのハドソン川を眺め、ディーンのことを、かつてのすべての人々のことを思いながら孤独を感じた。
読みどころ
- 3週間でロール紙に書き上げたという伝説と即興的な文体
- 「ビート・ジェネレーション」という世代の魂の記録
- ディーンの魅力と毒がアメリカという国の二面性を体現