CLASSICS
一覧に戻る
1942 · フランス(アルジェリア) ·
120分

異邦人

The Stranger

Albert Camus

実存主義 不条理 哲学
母の葬儀で泣かなかった男は、殺人の裁判で「魂のない人間」として裁かれた。

この解説は結末・重要な展開を含む完全なネタバレです。 作品を先に読みたい方はご注意ください。

あらすじ(ネタバレあり)

アルジェ在住のムルソーは母の死の知らせを受け、養老院に向かう。しかし彼は葬儀で泣かず、翌日には女性と映画に行き、セックスし、友人の揉め事に巻き込まれる。

炎天下のビーチでアラブ人と対峙したムルソーは、眩しい太陽のせいで引き金を引き、アラブ人を射殺する。さらに倒れた相手に4発を撃ち込む。

裁判でムルソーが問われたのは殺人よりも「母の葬儀で泣かなかったこと」「翌日映画を見て女性と寝たこと」だった。社会的感情のない「魂の喪失者」として糾弾される。

死刑判決を受けたムルソーは、最後に牧師の説得を怒鳴りつけて追い返す。そして初めて自分の心が「世界の優しい無関心」に開かれたと感じ、穏やかな境地に達する。処刑の朝、彼は憎しみの叫び声で迎えられることを望む。

読みどころ