あらすじ(ネタバレあり)
ヨーロッパ出身の中年学者ハンバート・ハンバートは12歳の少女ドロレス・ヘイズ(「ロリータ」と呼ぶ)に執着する。母が事故死した後、ハンバートはロリータを連れてアメリカを転々とする。
ハンバートの告白は常に自己正当化と美化に満ちているが、読者は語られていないロリータの苦しみを読み取ることができる。ある時点でロリータは劇作家クィルティに誘われて逃げるが、クィルティにも利用されて捨てられる。
ロリータは別の男性と結婚して妊娠中のとき、ハンバートに手紙を書く。金が必要だと。ハンバートは会いに行くが、ロリータはハンバートの元には戻らない。ハンバートはクィルティを殺害する。
ロリータは出産時に死亡、ハンバートは裁判前に獄中で病死する。
読みどころ
- 語りの美しさと内容の残酷さの分裂が意図的な文学的挑発
- 「信頼できない語り手」の最高の実例
- ロリータの視点は語られず、だからこそ彼女の悲劇が浮かび上がる